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ものづくりコーディネートとは?

経営資源に乏しいものづくり中小企業・小規模事業者は、厳しい競争環境に置かれて
おり、受注活動も思うようにいきません。こうした現状を打開するためには、ものづくり
中小企業同士が互いに連携し、不足している経営資源を相互補完することで、大きな
効果が期待できます。

実際に企業連携を行っている企業を調査すると、「既存事業の取引先の拡大」「新たな
製品・サービスの開発・販売」に効果があったとしています。(2013年度 中小企業白書)

■ 中小企業連携の目的
いままで中小企業の連携組織は,共同受注を目的に設立されていました。ただし,共同
受注を目的としただけでは,受注状況の悪化によって連携組織を存続させるのが難しく
なっています。

そこでメンバー間での情報共有や人材確保,新規市場の開拓などの「自己成長」を目的
とすることが不可欠です。

最終目標として、完成品開発に打って出ることによって「下請けからの脱却」を目指すこ
とが求められると思います。

■ ものづくり中小企業の現状・課題
ものづくり系の中小企業は,ユニークな加工技術を活かして面白い製品を考案している
企業も多いと思います。しかしながら,それをマーケティングして売るところまでもっていく
ノウハウに欠けています。

また、完成品となると、様々な加工・組立技術、製品の梱包デザインなどの自社にはない
工程を経て出荷しなければなりません。また、安い部品を海外から調達しなければならな
いこともあります。

最も困難なことは、販路開拓です。
良い製品を作っても、売れなければ利益も得られません。国内外の展示会への出展や、
ホームページの充実、国や県の支援を得るなど、一社では困難な様々なマーケティング
への取り組みを、共同で企画し実施することが必要になってきます。

■ 企業連携の方法
それらの活動を行うために不足しているものを補うのが企業連携です。
様々な加工業者やデザイナーなどが集まって情報を共有し,助け合い、一つの目的に
向かって、最終商品の開発・販売を行って行きます。

企業が連携する上で重要になるのが、企業同士がコミュニケーションをとれるネットワ
ーク作りです。これまで,ものづくり系の中小企業は特定の地域に集積し,地縁や血縁
をベースとした企業間ネットワークを形成してきました。しかし近年,アジア・中国への
生産シフトや後継者問題から倒産が相次ぐといった状況の中で,これまでの濃密なネ
ットワークが崩れつつあります。

これまでの古いネットワークが消える一方で,新しいネットワークを形成する動きを促進
することも大切であり、インターネットの活用は不可欠です。
地域を基盤にしたウェットな連携だけでなく,インターネットが普及した現在,遠く離れた
地域同士が連携できる環境を整えていくことが重要です。

■ コーディネーターの必要性
企業連携を成功させるための秘訣は、プロジェクトを牽引する「コーディネーター」または
「プロジェクト・マネジャー」が絶対に必要だということです。

コーディネーターはどのような働きをするのかというと、例えば、製品の売り方や見せ方
を知らないメーカーにデザイナーやマーケティング・プランナーを紹介してつなぐこと。

そのために必要とされる能力は「コミュニケーション能力」です。上から見下ろすような感じ
ではなくて,相談者と同じ目線で話を聞き,課題を抽出することが大切なのです。そうした
コミュニケーション能力を持つ、若くて優秀な人材を育て輩出して行くことも、企業連携には
必要なことです。

若者が目標とするような生き方や見本といったものを、連携の中で模索し育て上げていく。
日本のものづくり業界では、はっきり言ってコーディネーターといった職種はあまり認知され
ていませんでした。そのような仕事に憧れを持つ若者が増えれば,ものづくり企業連携の
可能性は大きく膨らみ、バラ色の将来が開けてくるのではないでしょうか。

企業連携には企業の結集、連携の形、事業の方向性を定める必要があり、その役目を担う
ため、当社はいままでコーディネーターの役割を担い連携を推進してきました。

単なる商社機能とは異なり、スピーディーな課題解決、各企業の保有する高度な技術や情
報の共有化など、プロジェクト推進の中心機能を担うことが当社には求められています。
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